※このページでは広告主の依頼によりアフィリエイト広告を掲載しています。

【スカッとする話】義兄が亡くなり葬儀が終わった途端、夫が離婚を要求してきた【第14話】

前回の記事はこちら▼

【スカッとする話】義兄が亡くなり葬儀が終わった途端、夫が離婚を要求してきた【第13話】
前回の記事はこちら▼ 1話から読みたい方はこちら▼ 本編 やっぱりそうだったのね。 確信した直後、私は スカ子「あっそう。 じゃあ、別れましょう」 自分でも驚くほどの冷たい声で、 離婚に応じると返答をした。 シュウジロウは、私の素早い 返事...

1話から読みたい方はこちら▼

【スカッとする話】義兄が亡くなり葬儀が終わった途端、夫が離婚を要求してきた【第1話】
こちらもおすすめ▼ 本編 体から力が抜け落ちていく。 脱力感とは、今まさに 私が味わっている 感覚の事なのだろう。 膝が勝手にがくがくと震え、 手も小刻みに揺れているのが、 自分で分かる。 目の前は真っ暗、本当に、 例えではなく、 一瞬だけ...

本編

シュウジロウ「そんなバカな

話があるか!

何でスカ子に相続させるんだ!

俺は弟だぞ!」

 

女性弁護士「兄弟間には、

原則として相続権利は

認められておりません。

遺留分も含めてです。

例外は代襲相続の場合だけ。

遺言書に弟さんのお名前は

ありませんでした。

従いまして、あなたは

相続人にはなれません」

 

弁護士はぴしゃっと言って、

夫の悪あがきを退けた。

遺言書の内容は、全ての遺産の

うち、3/4を児童養護施設へ、

残り1/4を私へ。

妻のリエさんは、本来なら

法廷相続人だけども、共有財産の

使い込みが発覚したので相殺。

清算後の全遺産が以上のように

分配されると決まったのだった。

 

シュウジロウ「ちっくしょう!」

 

スカ子「では、引き続き離婚の

件でお話ししましょうか。

あなたに言われるまでも無く、

離婚はずっと考えていたわ。

ずっと我慢した理由は、リョウ

タロウさんに遺産の話をされて、

待ってくれと言われたからよ」

 

リョウタロウさんは、早くから

弟と妻の不倫に気づいていた。

そして、自分の健康が

厳しい状態にある事にも。

私が離婚して第三者になった

場合、遺産を相続させること

自体は法的に問題が無くても、

社会的に問題になると考えた。

最低でも身内に託すという形を

とる事で、後から誰にも

文句を言わせない状況を

作りたかったのだと。

 

それを言うと、夫は

歯ぎしりして、すとんと

椅子に腰を落とした。

リエさんは顔面蒼白のまま、

うつむいている。

不倫がばれていたうえ、

財産使い込みまで知られていて、

どうしようもない事実に

言葉も無いようだ。