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本編
新作とは到底思えない、
どう見ても中古品な雰囲気
丸出しなのに、ショップ?
20万ねえ。
2万5千円で売った覚えがある、
私のダウンコートに
激似なんだけどな。
そう思っていたら、
ミコがこちらに走ってきた。
ナミコのダウンコートを
まじまじと見つめている。
ナミコ「あら、ミコちゃん。
これはブランドっていって、
いいものよ。分かる?」
ミコ「分かるよー!だってこれ、
ママのお洋服でしょ?」
ミコは、コートの裾を
注目しながらそう言った。
やっぱり私の?
ナミコは固まった。
ミコは笑顔で
ミコ「ママ、フリマアプリに
出してたよねー?
この赤いやつ。
おばちゃんが買ったんだ」
指摘を続ける。
はっと我に返ったらしい
ナミコが、顔を真っ赤にした。
ナミコ「な、なにを言ってるの?
おうちに似たような
お洋服があるの?
でも違うのよ、これは」
ミコ「だって、
ホチキスついてるよ?」
ミコが指さした裾には、
銀色に鈍く光る
小さな異物があった。
ええっと声をあげたナミコが、
裾を手に取ってその部分を凝視し
ナミコ「何よこれ!美品って
表示があったのに!なんで
こんなものがついてるのよ!
ああ、もう!
こんなんだったら、
もっと値切ればよかった!」