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本編
その夜は眠れなかった。
朝、寝不足でしんどい体を
無理やり起こして、
会社に向かった。
有給を取りたかったが、
今日は大事な契約の事前
打ち合わせがある事に気づき、
思いとどまった。
昨日はどうやって帰って
来たんだった?
酒を飲むつもりだったから、
車は使っていない。
ええと……記憶にない。
メグミに、いきなり
ふられたのが、我ながら
相当ショックだったようだ。
こうやって関係が終わって
みれば、俺は確かに鈍かった。
メグミが言う「多忙」を
真に受けすぎて、
少しも疑わなかった。
俺のそんなところも、
メグミにとっては結婚相手
として落第といった感じ
だったのだろうか。
ぼんやりといろいろ
考えながら出社した。
オフィスはがやがやしている。
同僚に聞いてみると、
コバ課長が大口の案件を取って
きた話題でもちきりとのことだ。
その上司は、課長席に堂々と
座って、書類に目を通している。
改めて眺めてみると、
悔しいが、課長はいい男だ。
まず見た目がすっきりしている。
俺なんか、175センチの
57キロで、けっこう
がりひょろなんだが、課長は
割と筋肉質だった。
学生時代はいかにもスポーツ系
だったと、外見で分かる。