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本編
兄をじっと見つめると、
なんだよとか見るなとか、
ごにょごにょ言い出した。
相変わらず顔が赤い。
ノゾム「話を聞いたら
ひどい目にあったっていうし。
何とか力になりたいんだよ、
可哀そうだ」
スカ美「可哀そうだは、
惚れたって事よ」
昔からある言葉を言ってみたら、
これが図星だったらしい。
顔が赤いというか、爆発しそう。
兄貴がそういうつもりなら、
紹介するにやぶさかでない。
スカ美「ただし、
これは約束してね?
中途半端に私の親友に
近づかないで。
アラサー女性にアプローチ
するのは覚悟がいるわよ?」
ノゾム「心外だ。
俺がそんな男とだと思うのか。
何とかいう、キラキラネームの
野郎と一緒にするなよ」
兄は表情を引き締めた。
ふむ。なら、まずは三人で
ご飯に行こう。傷ついている
カオルコに無理は禁物。
私がそう言うと、兄は静かに、
でも深く頷いた。
何回か、三人でご飯を繰り返し、
徐々に兄一人へ
バトンタッチしていった。
兄はなかなか辛抱強く、
焦った様子はない。
むしろのんびりした様子だった。
でも、まめな連絡に
デートの誘いと、腰を据えた
アプローチぶりだった。