前回の内容はこちら▼
【スカッとする話】息子が授業参観で母親に椅子を振り上げ教室内騒然…【第6話】
前回の内容はこちら▼ 1話から読みたい方はこちら▼ 本編 そして、ママのケイコさんは、 ショウくんから強烈に 反抗されている。 何かあったらどうしよう。 失礼ながら、 気を回してしまうのだった。 ところで、どこの小学校も 似たようなものだと...
1話から読みたい方はこちら▼
【スカッとする話】息子が授業参観で母親に椅子を振り上げ教室内騒然…【第1話】
こちらもおすすめ▼ 本編 私はアスカ。 今年29歳の既婚会社員だ。 同い年の夫サクヤと、 小学2年生の娘シホの3人家族。 シホが未就学児だった時は、 何かとバタバタしたけれど、 7歳ともなればかなり 落ち着いてきた。 娘は毎日、夕食時には ...
本編
カツミ「じゃあ、
カーテンはちょうど6枚
あるから、1人1枚でよろしく」
カツミさんが仕切っている。
いつもの事で、
私は仕切り役が苦手という
事もあり、それはいい。
ただ、カツミさんはどうも、
敵を作らないと気が済まない
タイプとでもいうのだろうか。
誰かを標的にして、数人がかりで
陰口や嫌味を言うのだ。
その標的は、
いつ誰になるか分からない。
カツミさんは周囲を見渡して、
一人に目を止めた。
カツミ「あ、ケイコさんは、
別に無理しなくてもいいのよぉ?
だってほら。ケイコさんは、
お洗濯大変でしょお?」
嫌な感じで語尾を伸ばしながら、
ショウくんママこと
ケイコさんを、いや正確には
彼女の右腕を見ている。
なんてことを!
私は腹が立った。
というのも、実はケイコさん
にはハンディがある。
彼女の右腕は、義手なのだ。
詳しくは知らないけれど、
昔の事故で切断してしまった
とは聞いている。
確かに日常生活は大変だと思う。
しかし、本人の意思で
カーテン洗いの活動に有志として
参加してくれている。
その気持ちを踏みにじるような
言い方が、とても気に入らない。