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【スカッとする話】重度の生理痛で苦しむ嫁を道具扱いする夫【第5話】
前回の内容はこちら▼ 1話から読みたいはこちら▼ 本編 そんな会話をした事が あるのだけど、夫は苦しむ私に 理解を示さない。 薬は先に飲んでおけ、なんて 見当違いの事を言い出す始末だ。 昔の会話だから、 もう忘れているのだろう。 というか、...
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【スカッとする話】重度の生理痛で苦しむ嫁を道具扱いする夫【第1話】
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本編
モトキは了承し
モトキ「俺には分からないけど、
きっと本人は辛いんだろう?
俺が支えるよ」
とか何とか、格好いい事まで
言っていたはず。
それが全部、無かった事に
なっているかのようで、
私は内心で失望していた。
モトキ「ジムでも通って、
体鍛えたらどうなんだ?
タワマン居住者専用のジムが
あるんだからさ」
スカ子「体を鍛えても、これは
何とかなるものじゃないよ」
モトキ「やる前から出来ない、
無理、なんていうなよな。
俺がせっかく提案して
やってるんだから」
文句を言うついでか、
それともついうっかりか、
夫がぼそっと
モトキ「これだから女は」
とつぶやいたのを、私は聞いた。
結婚後、彼の言動に
ちらちら見え隠れていた、
男尊女卑的な思考の色が、
このごろははっきり
感じられるようになっている。
どこでこんな風になったのか、
夫は日に日に女性を
見下すかのような態度が
目立ち始めていると、
私は感じた。
言いたい事を言って気が済んだ
のか、夫は出勤していった。
見送った私は、義母に差し入れ
してもらったスープやプリンなど
の食器を、返しに出かけた。
といっても、目の前だ。
向かい合わせに暮らしている。