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【スカッとする話】兄の結婚式に行くと兄嫁両親が私に帰れと言ってきた…【第6話】
前回の内容はこちら▼ 1話から読みたい方はこちら▼ 本編 ワルコ「スカ美さん、 ご出身の大学は? リョウジからは、 まだ何も聞いていないの。 どちらにお勤め?」 仕事の話になった途端、 雰囲気が変わった。 私は思い切って スカ美「在宅ワーカ...
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本編
ワルコ「ごめんなさいね、
問い詰めるような事しちゃって。
私の周りにフリーの人っていないの。
びっくりしちゃって、つい」
リョウジ「あんまり妹を
怖がらせないでくれよ」
兄も表情をやわらげたが、
まだ少し不愉快そうだった。
びっくりしたのはこちらだけど。
そう言いたいのはやまやま
だったが、雰囲気がまた
悪くなるのが怖くて、
私は口を閉ざした。
その後はまた和やかな談笑に
戻り、二時間ほど過ごして、
ワルコさんは帰って行った。
兄は駅まで送るといい、
彼女についていった。
一人になった私は、
考え込んでしまった。
スカ美(ワルコさんは
ああ言ってた、でも本心は
どうなんだろう?フリーを
見下しているような感じ
だったけど、私の考えすぎ?)
どこに勤めているという
問いの裏に、会社とかの
組織に属していて当然、
私が今やっている自由業は
仕事として認めない。
そんな響きがあるように
思えてしまった。
私の考えすぎならいいんだけど。
一週間後に、家族同士の
食事会が催された。
今度は、街の中心にある、
評判がいい日本料理屋での
会合だった。