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【スカッとする話】ママ友から幹事を任された卒園旅行→当日、娘と私だけ置き去りにされ…【第10話】
前回の内容はこちら▼ 1話から読みたい方はこちら▼ 本編 アスカ「もしもし!? 団体旅行の予約をした者ですが、 バスがまだ指定の場所に 来ていないです。 何かあったんでしょうか?」 事故が真っ先に頭をよぎった。 エンジントラブルや交通量の ...
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本編
彼女はいかにも
調子に乗った様子で、
ぺらぺらしゃべり続けた。
クズヨ「旅行する余裕なんか、
あるわけないよねぇ?
貧乏人は旅行するなっての」
アスカ「ちょっと!
私は良いけど、娘が!
楽しみにしているのに」
クズヨ「そんなの知らないわよ。
ほら、お得意の実家を
頼ればいいじゃん」
底意地悪く、クズヨは言う。
クズヨ「私さぁ、あんたが
大嫌いなんだよね。実家に
べったり、旦那と死別したのに、
まだ向こうの実家とも仲良くて。
ふざけんなよ。
あてつけかっつーの」
アスカ「はぁ!?あてつけ!?」
クズヨ「うちはね、実家に
頼れないし、旦那の親も
嫁いびり大好き人間なんだよ。
なのにあんたは!
生意気、目障り。誰があんたと
なんか旅行に行くかって。
せいぜい、実家に甘えてな」
捨て台詞を残し、電話は切れた。
私もキレた。
そんな嫉妬をぶつけられる
筋合いは無い。
嫌がらせで旅行の幹事を
押し付け、おいしいところだけ
横取りするなんて。
それにしても。
友達が来るのを、今か今かと
待っているドレミが、
かわいそうでならない。
何か違う企画を考えなきゃ。
旅行を乗っ取られて、
置き去りにされただなんて、
口が裂けても娘には言えない。
でもどうすれば。