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本編
スカミ「あの女性
プランナーにも腹が立つけど、
メイクアップアーティストが
一番腹立たしいよ。
騙された気分。
打ち合わせの最初は、
とっても熱心だったのよ」
ヨシオ「それが
分からないんだよな。
スカミに何の恨みがあって」
スカミ「全然、
心当たりが無いの。
この女性なんだけど、
雑誌に載るくらいキャリアも
人気もある人が、
なんでこんなことを」
私は、ミミがインタビューを
受けているブライダル雑誌を
ヨシオに見せた。
そのとたん、彼の様子が
がらっと変わった。
一瞬で凍り付いたかと
思ったら、
かっと目を見開いて
ヨシオ「担当者って、
この女性だったのか!?」
スカミ「え?
あ、うん。そうなの。
ミミっていうんだけど」
ヨシオ「いや、違う」
彼は雑誌を睨んだまま、
静かにつぶやいた。
ヨシオ「ミミなんて
名前じゃない」
スカミ「え?ヨシオ?
それ、どういう事?」
ヨシオ「ごめん、スカミ」