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本編

母「ジン、また

野菜残して!!」

父「好き嫌いは

良くないっていつも

言ってるだろ。」

 

 

(僕はどうしても

野菜を食べられない。

いつも残しては

パパとママに怒られる。 )

 

 

タクヤ「ごちそうさま、

ママ。今日も

美味しかったよ。」

 

 

母「まあ、全部食べて

タクヤは偉いわね。」

父「たくさん食べて

大きくなれよ。」

 

 

兄ちゃんは僕と違って

要領も愛想もよくて、

野球の才能もある。

 

 

2人が兄ちゃんを

可愛がるのは当然だよね。

 

 

だけど、パパとママが

兄ちゃんを溺愛する

理由はそれだけじゃ

なかった。

 

 

ジン「ヒューン。

ピッチャー投げました。」

父「おい、ジン!!」

ジン「。。。。」

 

 

僕は一度夢中になると、

それ以外のものが

見えなくなる。

 

 

父「全く、これだから

自閉症は。」

母「これ、治らないのかしら。」

ジン「あぁ、ごめんなさい。」

 

 

そう、それは僕が

自閉症だからだ。

発覚したのは2年前だった。