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【第19話】父の奇妙な歩き方が気になったものの、放置していた私→その数日後...
前回の内容はこちら▼ 1話から読みたい方はこちら▼ 本編 どきっとした。 いつもならもっとどたどたと、 力が入った音が響くのに。 今日は、ずるずるといった感じ。 まるで足を引きずっているような。 スカミ(引きずってる、そうだよ。 つま先が廊...
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本編
気が付いたら、お父さんの
様子を観察してすらいた。
会社へ行く背中を見送る、
私の視界には、やっぱり
ここ最近のおかしな歩き方を
するお父さんが映っていた。
リコ「とっても元気だったのに。
何で、朝になったら……
こんなことに」
「私はどうして
気づかなかったんだろう」
リコの言葉と、泣いている姿が、
頭の中をよぎったとき。
私はいきなり体が動くように
なった、と感じた。
いや。大急ぎで走っていた。
スカミ「お父さん!
お父さん!!」
不審者だって振り切れると豪語
した、私の俊足に物を言わせる。
今はお父さんに
追い付かなきゃいけない。
その思いが、私に
全力ダッシュさせた。
スカミ「お父さんっ!!」
スカミ父「ん?
なんだスカミ、どうして」
スカミ「病院!会社行ってる
場合じゃない!
今すぐ病院行こう!」
追いついたと同時に、
私は叫んでいた。
ぽかんとする
お父さんの手を握って。
その後。
総合病院で事情を話し、
診察を受けたお父さんは、
緊急入院となった。