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【第18話】父の奇妙な歩き方が気になったものの、放置していた私→その数日後...
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本編
どきっとした。
いつもならもっとどたどたと、
力が入った音が響くのに。
今日は、ずるずるといった感じ。
まるで足を引きずっているような。
スカミ(引きずってる、そうだよ。
つま先が廊下についてないんだ。
どっちの足かは分からないけれど、
普通に歩いてない)
転んだんだよ、
それか捻挫したんだ。
だって酔ってるもん。
……あれ?
今日は部屋に入って来ない。
例の「スカミぃ」が無い。
どうしたんだろう。
ほんとに、いつもと違う。
お父さんは私の部屋に立ち寄らず、
そのまま寝室に
戻っていたようだった。
さすがに私がきつく言ったから、
かなぁ。
そんな日が3日、4日と続き、
顔を見に来なくなって、
少し安心したものの。
リコのおばあちゃんが、
脳梗塞で急にという、
最近の悲しい出来事が
心の中に引っかかっていた。
普段と変わらないように見えて、
実はというパターンだった。
後から、症状らしいものが
ちらちら出ていたとも聞いた。
スカミ「お父さん」
普段ならお父さんを避けて、
先に学校へ行くところなのに、
私はどうしても食卓から
離れられなかった。