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【第14話】出張から帰ると嫁が消えていた→重大な事実が発覚し…
前回の内容はこちら▼ 1話から読みたい方はこちら▼ 本編 スカオ「……は? あの、今なんて?」 興信所職員「ええと、 もう一回言いますね。 奥様はK町3丁目の アパートにいます」 写真を見せられ、俺は絶句。 何なら見た事もある。 ちょっと昭...
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本編
女性「ああ、あそこのご家族?
3年くらい前かしらね、
父子家庭って話の男性と
男の子が引っ越ししてきたの。
で、2年前だったと思うわ。
離婚した奥さんが
戻ってきたとかで、女性の姿も
見かけるようになったのよ。
この頃はよく3人で出かけてる
わねえ。ご主人に聞いたら、
いろいろあったけど、
妻が戻ってきたので、
もういいんですとか」
えーと。何これ?
ヤヨイは確かに俺の妻だよな?
2年前から、この男と
暮らしてたって?どうやって?
スカオ「全然分からないんですが。
俺はずっとヤヨイと暮らして
ましたよ、子供達も一緒に。
浮気の様子なんか
全く見えなかった。
家探ししましたけど、
痕跡もありませんでした。
これ、妻が二人いないと
成り立たない話じゃないですか?」
興信所「念のためにお伺いします
が、奥様は双子、または年が近い
姉妹がおられる可能性は?」
スカオ「無いです。
ヤヨイは一人っ子なので」
あいつは双子を産んだが、
本人には双子の姉も
妹もいない……はず。
隠されていたらお手上げだったが、
妻両親に問い合わせたら、
間違いなく一人っ子だった。
という事は、どこからどう見ても、
写真の女性がヤヨイとしか思えない
以上、妻は俺に対して完ぺきな
浮気隠蔽工作を施し、
俺が知らないうちに父子家庭の中に
入り込み、彼らと暮らすべく
家出を決行したと。
こういう話になるんだが。