※このページでは広告主の依頼によりアフィリエイト広告を掲載しています。

【第8話】出張から帰ると嫁が消えていた→重大な事実が発覚し…

前回の内容はこちら▼

【第7話】出張から帰ると嫁が消えていた→重大な事実が発覚し…
前回の内容はこちら▼ 1話から読みたい方はこちら▼ 本編 子供達の小学校は 集団登校をしている。 当番の6年生が玄関まで迎えに 来て、みんな揃って学校へ 行くというシステムだ。 俺が子供のころには無かった 制度だなぁ、時代は 変わったなとつ...

1話から読みたい方はこちら▼

【第1話】出張から帰ると嫁が消えていた→重大な事実が発覚し…
こちらもおすすめ 本編 ヤヨイ「スカオさんへ。 疲れました。あなたとはもう、 やっていけません。 価値観が違っています。 我慢は限界を迎えました、 さようなら」 リビングのテーブルに 置かれていた書き置きを手に、 俺は血の気が引く思いを 味...

本編

おかげで、事務をしていたヤヨイと

知り合って結婚に至ったのだから、

ある意味ラッキーだったんだが、

営業はきつかった。

今思い出してもきつかった。

ノルマもあったが、土日が

思ったように休めなかったのだ。

 

平日は外回りばかりで、

書類仕事まで手が回らず、

土日を潰してパソコンと

にらめっこするというね。

 

なかなかのブラック体質だった。

そんな状態に不満があり、

やりたい仕事もできない。

そこで思い切って起業した。

とはいえ、いきなり安定して

業績はうなぎのぼり、

なんてわけにはいかず。

 

社員も総勢10名、まだまだ

成長の余地はあるといえるが、

社長といえども会社で

ふんぞり返ってなどいられない。

 

率先して営業だの販売商品の

アフターケアだのに

飛び回る毎日だ。

あれ?

やっぱりブラック体質だなぁ。

ま、やりがいがあるだけましか。

 

そんなわけで、俺はこの日も

一泊二日の出張を控えていた。

ヤヨイに対して、家庭を

任せきりにして申し訳ない

という気分はたっぷりあった。

 

しかし、彼女はにっこり笑って、

俺をねぎらってくれた。

 

ヤヨイ「お土産はいらないよ。

山の中なんでしょ?スカオなら、

無理にでも買おうとする気がして。

それより、無事に帰ってきてね」