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【第23話】娘の初めての生理で嫁が作った赤飯が何かおかしい→こっそりと入れ替えた結果…
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本編
聞いた話によると、
アユミはあっけなく
犯行を認めたそうだ。
アユミ「この前、休みの日に
1人で山に登った時に、
偶然カエンタケを見つけて……
義理の娘のリコを●そうとして、
赤飯に混ぜました…
それを誤って私が食べてしまったん
です……自業自得ですよね」
動機はやはり、子供の事だった…
アユミ「リコさえ●んでくれれば、
スカオさんも子供を作ることに
前向きになってくれる…
自分の赤ちゃんを産んで、3人で
幸せに暮らせると思ったんです……」
俺はリコを●そうとした
アユミへの憎しみと共に、
アユミの心の動きに気付かず、
こんな事になってしまった事への
後悔でいっぱいになった。
アユミは逮捕され、俺は弁護士を
通して離婚の手続きを取った。
リコはショックを受けて
ふさぎ込むようになり、
メンタルクリニックの
カウンセリングに通う事となった。
リコと2人で暮らす事に
不安を覚えた俺は、
母に頼んでリコと共に
しばらく実家に身を寄せる事にした。
俺は実家で、事件の事や
結婚生活の事を、
何度も繰り返し思い返した。
改めて考えてみると、
アユミの犯行はあまりにも杜撰で、
たとえ犯行が上手くいったとしても、
その後、アユミが望んだように
「幸せに暮らせる」とは
到底思えないものだった。