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【第18話】18歳で出産後、彼氏に捨てられた私→駅で出会ったコワモテの人に赤ちゃんを見せると…

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【第17話】18歳で出産後、彼氏に捨てられた私→駅で出会ったコワモテの人に赤ちゃんを見せると…
前回の内容はこちら▼ 1話から読みたい方はこちら▼ 本編 (まさかヤクザの親分が、 赤の他人を助けるなんて… 裏では怖い事をしてるのかも 知れないけど…今は正直、 助けてもらえるなら誰でもいい!) 他に頼れる当ても無く、ツバサを 抱えて生き...

1話から読みたい方はこちら▼

【第1話】18歳で出産後、彼氏に捨てられた私→駅で出会ったコワモテの人に赤ちゃんを見せると…
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本編

女の人は、釣り上げていた目尻を

下げ、女神様のような

微笑みを私に向けた。

私は思わずドギマギして、

「は、はい!ごちそうさまで

ござんした!」

と言ってしまった。

 

女の人は「フフフ」と笑い、

さっきの怒鳴り声とは打って

変わった優しい声で話しながら、

こちらの部屋にやって来た。

 

女の人「昨日は、うちの人が

怖がらせちゃったみたいで、

ごめんなさいね〜」

 

(え…?『うちの人』って

言いながら、コワモテの親分さんの

肩をポンポンしてるけど…

まさかの奥さん…!?!?

信じられないんだけど!!)

 

女の人「初めまして。私の名前は

ユキ。お嬢ちゃんのお名前は?」

 

スカミ「ス、スカミです。

よろしくお願いします!」

 

ユキ「スカミちゃんね。

こちらこそ、どうぞよろしくね」

 

ユキさんは白くてスベスベの

右手を出し、握手を求めてきた。

私がおずおずと右手を差し出すと、

両手で柔らかく包み込むようにして

握手をしてくれた。

 

近くでみるユキさんは、

信じられないくらい綺麗で、世界中の

花を集めたような良い香りがした。

 

(うわぁ〜…こんな綺麗な人、

見たこと無いよ……)

 

私はユキさんにポーッとなりながら、

頭の片隅で

 

(ユキさんとコワモテの親分さん…

美女と野獣じゃん…)

 

などと、失礼な事を考えていた。

 

ユキ「スカミちゃん、

いらっしゃい。赤ちゃんはこっちよ」

 

私はユキさんに手を引かれ、

隣の部屋に入って行った。

ツバサは昨日のベビーベッドで、

スヤスヤと眠っていた。