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【第5話】18歳で出産後、彼氏に捨てられた私→駅で出会ったコワモテの人に赤ちゃんを見せると…
前回の内容はこちら▼ 1話から読みたい方はこちら▼ 本編 医者「22週以降の中絶は、 法律で禁止されてますんでね」 タクヤ「何とかなりませんかね? 彼女は大学へ進学する予定なんです。 俺もまだ大学2年だし… 子供なんてとても……」 医者「色...
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【第1話】18歳で出産後、彼氏に捨てられた私→駅で出会ったコワモテの人に赤ちゃんを見せると…
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本編
入籍を後回しにしようと言われた
事は、正直少し引っかかったものの、
タクヤがお腹の子を受け入れてくれた
事が嬉しくて、細かい事はどうでも
いいと思えてしまった。
ところがこの後も、私は何かにつけて
タクヤに丸め込まれることになり…
今考えると本当に酷い話なのだが、
両親への妊娠・結婚の報告さえも、
私1人でしに行く事になるのだ…
タクヤ「スカミの両親は、
スカミが説得してくれるかな?
俺の両親は、俺が説得するからさ。
お互い、反対されると思うけど…
1人で言った方が、
まだマシだと思うんだ。
相手がいると、親もヒートアップして
怒り出しちゃうだろうからさ?」
そんなタクヤの言葉に、
私は少し疑問を感じながらも、
(そんなものなのかな…?タクヤ君が
言うなら、きっとそうなのかも…)
と信じ込み、私はタクヤに言われるが
まま、1人きりで両親に
報告をしに行った。
妊娠をしてしまった事、
大学進学は諦める事、
このままタクヤと結婚して、
一緒に子供を育てる事…
当然、猛反対された。
私が何を言っても、両親は
「絶対にダメだ!」と言うばかり。
父「そもそも、挨拶にも来ないなんて
おかしいじゃないか!そんな男、
ロクデナシに決まってる!」
母「あなたはまだ17歳なのよ?
相手だって、まだ学生なんでしょ?
赤ちゃんを育てるなんて、
無理に決まってるじゃないの!」
後から思えば、両親の意見はもっとも
だし、反対するのも当然だった。
だが、当時の私には
全く現実が見えておらず、
(タクヤ君のためにも、
2人の赤ちゃんを守らなければ!)
と必死になっていた。