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本編
エツコ「え……離婚……??
どういうこと…なんで急に…
そんな……離婚なんて嫌よ!!」
嘘が暴かれ、一旦大人しくなった
エツコだったが、『離婚』という言葉
を聞いて、また悪あがきを始めた。
エツコ「いいえ…嘘よ!!
離婚なんて言うわけ無いわ!!
あの人は私に夢中なんだから!!
さっきの言葉は、全部アンタの
嘘なんでしょ!!!」
サクラコ「そう言うだろうと思って、
父に離婚届を書いてもらって来たわ。
ほら。父の字に間違い無いでしょ?
父は離婚を望んでいるの!今日明日に
でも、弁護士から連絡があるはずよ」
エツコ「え……嘘……そんな……」
(うわ〜…すっかり退路を
塞がれてる……エツコ、どうする?
このまま大人しく引き下がるか?
…なわけないか!ww)
エツコ「ユタカさんに会うわ!!
会って話せば、分かって
もらえるんだから!!」
サクラコ「父はもう2度と、
あなたに会うつもりは無いそうよ。
もう嘘やゴタゴタはもう充分だって…
疲れ切ってた。だから私、
海外でゆっくり過ごせるよう、
手配しておいたの。
もう飛行機に乗ってる頃だから、
会いたくても会えないわよ!」
エツコ「えっ…海外って……
嘘でしょ!?」
サクラコ「嘘じゃないわ。
離婚が成立するまで
戻ってこない予定よ!」
エツコ「そ、そんなの信じないわ!!
これまで、そんな素ぶり、
少しも無かったもの!!!」
サクラコ「そうかしら…ここ最近、
父は出張続きだったでしょ?
あれは、あなたと顔を合わせるのが
嫌で、ホテルに泊まっていただけ
だったのよ?」
エツコ「え……私のこと、
騙してたの!?」
サクラコ「もしもあなたが、
父の事をよく見ていれば、
態度がおかしい事に気付いたはずよ
でも…あなたは
全く気付かなかった。
ギャンブルとホスト、借金の事で
頭がいっぱいだったのかしら?
いえ、それだけじゃ無いわ…
あなたはそもそも、
父に興味が無かったのよ!!
父のことなんて、これっぽっちも
気にかけていなかったのよ!!!」