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【スカッとする話】牛乳アレルギーを信じない教師「飲まないと全員が連帯責任で帰れないぞ?w」→追い込まれた私は牛乳を飲んでしまい…【第8話】
前回の内容はこちら▼ 1話から読みたい方はこちら▼ 本編 ヨシロウは辛そうな顔をした。 ヨシロウ「かわいそうだな、 おまえ」 スカ美「ほとんど 生まれたときからだし、 私はそんなに気にしてないよ。 プリンとかは食べてみたい と思ってるけど」...
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本編
クズヤマ先生が見回って来た。
私のそばでトレイをのぞき込み、
はてという顔をした。
スカ美「あ、先生。
私は牛乳は」
クズヤマ「ちょっと待っててね」
何を思ったのか、
先生は自分の机に戻り、
まだ手を付けていなかった
牛乳パックを持ってきた。
クズヤマ「一個足りない
みたいですね、
給食室の間違いでしょう。
今日のところは、先生のを
あげますからね。ごめんね」
スカ美「いえ」
なんだか様子がおかしい。私は
初めから牛乳は要らないという
事で、学校は承知していたはず。
給食室は何も間違っていない。
スカ美「先生。私、牛乳
アレルギーで、飲めないんです」
クズヤマ「誰にでも
好き嫌いはあります。
牛乳が苦手な人は多いですから
ね、がんばって飲みましょう」
スカ美「そうじゃなくて、
飲めないんです。
病院からも止められています」
クズヤマ「慣れの問題です。
飲めないと思い込んでいたら、
いつまでたっても
克服できませんよ」
話がまったくかみあわない。
クズヤマ先生は
にこにこしている。
その笑顔も物腰の低さも、
この時は不気味に思えた。