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本編

盲導犬主人「ぼく?この犬は、

いまお仕事しているんだよ。

構わないであげてくれないかな?」

 

困惑したような声が、

男の子にかけられる。

盲導犬の主人は、視覚的には

現状を判断できないながらも、

音や雰囲気で、男の子が興奮し、

レトリバーに何かしている

というのは察知したようだ。

 

しかし、男の子というか、もはや

悪ガキと言っちゃっていいと思う、

そいつは話を全然聞いていない。

怪獣の子供が雄たけびを上げているか

のように、子供特有の甲高いはしゃぎ

声をあげ、犬を蹴り始めていた。

 

躾されている盲導犬は、

微動だにしない。けなげに、

ただじっと耐えている。

可哀そうすぎた。

 

スカオ「ほんとに、

親は何やってるんだ!?」

 

俺も周囲を見渡した。

数人の女性グループが、

交差点から少し離れたコンビニの

前でたむろしているのが見えた。

 

子供の手を引いて居たり、

うろうろしている子を自分の傍に

引き寄せたりと、女性たちは

みんな話に夢中ではあっても、

我が子を野放しには

していないのだが、一人だけ!

 

話す内容は分からないが、

たまにけらけらと高笑いする女性が、

一人だけやたらと目立っていた。

どう見ても、このグループは

幼稚園帰りの子供たちを連れた

ママさん集団だ。その女性も

子供のママに違いない。

 

他の女性はみんな、少なくとも

子供に注意を払っているのに、

彼女だけはまったくそんな気が

無いように見える。

いま、目の前で盲導犬を

いじめている男の子のママか?

証拠はないが、そうとしか、

俺には思えなかった。

 

俺がじっと見ていたせいだろう。

笑っていたママさんが、

ふと真顔になって俺の方を見た。

ばっちり目が合った。

が、すぐそらされてしまった。

何だか、不審者を見てしまったと

思っているような顔だな。

俺の気のせいかもしれないが。