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【第10話】浮気夫「お前のガキは堕ろせ!」→私は生きる気力を失い屋上へ…
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【第1話】浮気夫「お前のガキは堕ろせ!」→私は生きる気力を失い屋上へ…
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本編
私は驚いて反射的に振り返った。
そこの居たのはスーツ姿の男性で、
年齢は私と同年代のように見えた。
スカコ「な…何って……
見ればわかるでしょ?
今から飛び降りるので、
邪魔しないで下さい!!」
男性「そんな…こ、困ります!!!
あなたが先に自●したら、俺が自●
出来なくなるじゃないですか!!」
スカコ「へ……?もしかして…
あなたもここへ自●しに来たの??」
男性「そうですけど!?」
こんな偶然って有るんだろうか…
私は自分の運の悪さに呆れ、
思わず笑ってしまった。
スカコ「アハハ…残念でしたね。
早い者勝ちですよ。
ここは私が飛び降りるから、
あなたは他のビルを探して下さい」
男性「そんな……あ、あなた、
本当に分かってるんですか?
もしもあなたが飛び降りたら、
救急車や警察が駆けつけて…
救急搬送して、死●確認して、身元の
確認だってしなくちゃならない!
このビルのオーナーだって、
管理責任で注意を受けるだろうし!
その上ここは、事故物件に
なるんですよ?迷惑ですよ!!!
とにかく、自●なんて
やめて下さいよ!!!」
スカコ「それは……
あなたが自●したって同じでしょ?
あなただってここに自●をしに
来たくせに、お説教するのは
やめて下さい!!」
男性「お、同じじゃありませんよ!!
私には、●ぬ必要が有るんです!!
必要性がより高い方が
優先されるべきです!!!」
まるで私が必要も無いのに
自●を決めたかのような言い方に、
私はカチンときた。