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【第14話】結婚式当日、仮病の浮気相手を優先する夫
前回の内容はこちら▼ 1話から読みたい方はこちら▼ 本編 スタッフ「招待客も、みなさま お集まりになっておられます。 あと20分もしたら、 披露宴が始まるんですよ?」 ショウタ「だから!!どうしても 行かなきゃならない事情が 有るんだよ!!...
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【第1話】結婚式当日、仮病の浮気相手を優先する夫
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本編
ショウタ「俺はミスズの
上司なんだぞ?!
上司には、部下の面倒を
見てやらなきゃいけない
義務が有るんだよ!!」
スカミ「それは仕事上の事でしょ?!
プライベートの体調管理までする
義務は無いわよ!!
大人なんだから、自分1人で
どうとでも出来るじゃないの!
実際、わざわざ
ショウタに連絡してきて、
電話で話せたわけだし!!
本当に深刻な状態なら、
救急車でも呼べばいいじゃない!」
ショウタ「様子を確認したら、
すぐに戻って来るから!それまで
ちょっとだけ待っててくれよ!!
ミスズが高熱で苦しんでるんだぞ!?
それを聞いて、スカミは
何とも思わないのか?!」
スカミ「悪いけど、熱で寝込んでる
くらい何とも思わないわよ!
これから披露宴なのよ!!
絶対に行かせない!!」
ショウタ「お前って……
そういうトコあるよな…
冷たいって言うか……
とにかく!どれだけ反対されても
俺は行くからな!!
戻ってくるまで、披露宴の方は
上手く誤魔化しといてくれ!」
そう宣言するや否や、ショウタは
スタッフの隙をついて走り出し、
アッ!と思った時には、
タキシードの背中がドアの向こうに
消えて行くところだった…
スタッフ数人が慌てて追いかけて
行ったが、私はもう、腹が立つやら
馬鹿馬鹿しいやら……
側にあった椅子にドサッと座り込み、
天井を見上げて大きな溜息を
ついたのだった…