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【第11話】結婚式当日、仮病の浮気相手を優先する夫
前回の内容はこちら▼ 1話から読みたい方はこちら▼ 本編 ミスズ「ひ、ひど〜〜〜い!!! ショウタ先輩の為に、わざわざ 並んで買ってきたのにぃ〜…!!!」 タカヒロ「……おいっ! いい加減にしろっ!!! ミスズがちゃんと人数分 買ってこなか...
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本編
まさか……漠然とした不安が、
とんでもない形で現実の事件に
発展するなんて……
私は夢にも思っていなかったのだ……
快晴の小春日和。
私は、純白のドレスに身を包んだ
鏡の中の自分を、何だか
不思議な気持ちで眺めていた。
(私、遂に結婚式を挙げるんだ……
ここまで来るの、長かったな〜!!)
母は私を見るなり、「まぁ〜!!
綺麗〜!!!」と大騒ぎして
写真を撮りまくり、
いざ式が始まると、今度は父が、
念願のバージンロードを歩きながら
大号泣し、ヨシエさんもそれを見て、
つられて涙ぐんでいた。
そして祭壇の前に立つショウタは……
惚れ直すほど素敵に見えた。
神父の問いかけに答えて永遠の愛を
誓い、指輪の交換、ベールアップ、
誓いのキス……
感動的な式が無事に終わると、
一旦控室に戻った私は、
少しホッとしながら、
改めて感動を噛み締めていた。
(両親もヨシエさんも、
あんなに喜んでくれるなんて……
結婚式を挙げて、正解だったな!
次はいよいよ披露宴…準備は本当に
大変だったけど、みんなに
楽しんでもらえると良いな〜!)
ところが、そこへいきなり
式場スタッフが、息を切らして
駆け込んで来たのだ!!!
スタッフ「あの…あの…!!
新郎様が!!!」
控え室は一瞬にして不穏な空気に
満たされ、私は思わず立ち上がった。
(いったい何事なの!?まさか…
急病とか…?!?!)