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【第14話】深夜1時に娘が突然「今すぐパパと離婚して!」→理由を聞いた私は娘と慌てて逃げ出した…
前回の内容はこちら▼ 1話から読みたい方はこちら▼ 本編 アスカ「あちこちに借金して、 財布はもう火の車。 そうよね、こうなったら 一発逆転を狙うしかないよね。 火災と生命、二つの保険をね!」 ケイタ「そんな、どうして」 アスカ「こんな事、...
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【第1話】深夜1時に娘が突然「今すぐパパと離婚して!」→理由を聞いた私は娘と慌てて逃げ出した…
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本編
アスカ「ナナが気づいてくれたから、
あんたが目を覚ますより
早く家を出られたわ。
私だけじゃなく、ナナまで
巻き添えになる可能性があるって、
わかってたよね?
承知の上で、計画を
実行するつもりだったんだよね?
サイコ野郎じゃなければ何?
鬼畜?悪魔?
どれでも好きなの選びなよ!」
ケイタ「うう……」
アスカ「絶対に許さないからね!」
ケイタはへたりこみ、エツコも
顔面蒼白でぶるぶる震えていた。
まもなくパトカーのサイレンが
聞こえてきた。両親を見ると、
母が親指をあげていた。
スマホも見せつけてくる。
ああ、母が通報してくれたのだ。
父に睨みつけられ、二人とも
恐怖のせいか動けなくなっている。
無事に、警察へ身柄を
引き渡すことができたのだった。
事件の全貌が判明したのは、
その翌日の事だった。
取り調べを受けたケイタとエツコは、
観念したらしく素直に
供述したと聞いた。
ケイタ「もう金がなくて、
借金も返済日が迫ってて……
闇金から借りてたんです。
アスカの保険金を狙って、
深夜に放火された事にしようと
計画しました」
エツコはケイタに責任を
なすりつけようとしていたらしい。
でも、証拠が物を言った。
スマホのメッセージで、
エツコの方から
エツコ「自宅に放火して、
保険金もらっちゃおうよ。
奥さんが火事に巻き込まれて、
残念な事になっても、
まぁ仕方ないって事で」
そそのかしていたのが発覚したのだ。