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本編

そしてカヨコ父との約束の日。

何回か行った事がある、駅前

飲み屋街の外れに、俺は足を運んだ。

カヨコ父はもう来ていた。

馴染みの客も卓についていて、

俺が来るのを待っていた感じだ。

 

スカオ「すみません、コーチ。

お待たせしてしまって」

 

常連客「スカオ君、相変わらず

コーチと呼ぶんだなあ」

 

スカオ「癖なんですよ」

 

そんな会話に、普段なら苦笑して

 

義父「もういい加減に、おとうさんと

呼んでくれても良さそうなものだ」

 

とか何とか、参加してくるはずの

カヨコ父だったが、今日は難しい顔を

して、口を開かない。

ん?何だ、何事だ?

 

常連客「さっきからずっと

こうなんだよ、考え込んじゃってて」

 

スカオ「どうしたんですか、コーチ」

 

義父「うん、まあ……話は後だ。

とりあえず一局やろうか」

 

気持ちの整理をつけないと、

話を切り出せないのだろうか。

そう察しをつけて、

まず対戦する事にした。

……うーむ、どうもおかしい。

いつもの彼なら、思い切りよく牌を

捨てたり、積極的にしかけたり

してくるんだが今夜はやたら考える。

その割に、何というか、雑だ。

 

麻雀は、牌の捨て方次第で、

自分の手がバレたりする。

打ち方を知ってるなら、

そこを上手いこと見破られないよう

工夫をするものなんだが、

どうもそうじゃない。

 

明らかに俺より経歴が長く、

野球チームを監督するくらい戦略の

何たるかを知っているはずの彼が、

初心者みたいな打ち方をしている。

心ここにあらずなのは明白だ。

 

スカオ(どうしたんだ⁉︎

まさか、何か病気の告知でも

されたんじゃ……)

 

そんな不安が頭をよぎり、

もう自分から話を切り出そう。

覚悟を決めた時だった。

いきなり、俺のスマホが鳴った。