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【第3話】深夜1時に娘が突然「今すぐパパと離婚して!」→理由を聞いた私は娘と慌てて逃げ出した…
前回の内容はこちら▼ 1話から読みたい方はこちら▼ 本編 そして、もう一つ。 ナナ「あ、パパだぁ!」 ケイタ「ナナちゃーん!」 ナナ「パパ、もうお仕事終わったの? 一緒に映画見る?」 ケイタ「ごめんね、これから またお仕事なんだ。 ちょっと...
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【第1話】深夜1時に娘が突然「今すぐパパと離婚して!」→理由を聞いた私は娘と慌てて逃げ出した…
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本編
ケイタ「あれ?
俺のサブスマホ知らない?」
何とも段取りが悪いことに、
騒ぎ出したのだ。
あー、これもまただ。
この3ヶ月間、ケイタはよく
「知らない?」と言っては探し回り、
ナナが見つけてきて届ける
というのが続いているのだ。
ナナ「ナナ知らないよ。ママは?
パパの何とかいうやつ、知らない?
パパ、また失くしたんだってー」
アスカ「さあ?今持ってるのじゃ
ダメなの?」
ケイタ「これはプライベート用
だから。仕事用スマホがないんだよ」
ケイタは、スマホを二つ持っている。
仕事に必要だとか何とか言って、
格安系も買ったのだ。
アスカ「だいたい、そこまで
厳密に使い分ける必要ってある?
最近しょっちゅう、
どこいったとか言ってるけど」
ケイタ「そうなんだけど、
そこはさぁ。やっぱ仕事専用
じゃないと、いろいろまずいんだよ。
データ管理とか」
アスカ「データ管理!?
俺のサブスマホ知らない?とか
言ってるのに、データ管理!?」
さすがにイラっときたので、
嫌み攻撃してみた。
ケイタはしょぼくれて、
むにゃむにゃとよく聞き取れない
言い訳を口にしている。
実際、データ管理が大切なくらい、
在宅ワーカーの私だって
理解している。その大切な端末を、
どうして雑に扱うのか。
アスカ「この際だから言わせて
もらうけどね。大事にできないなら、
もっと違う管理方法を探して、
スマホは一つに統合したら?サブ
スマホも、タダじゃないんでしょ?」
ケイタ「格安だよ」
アスカ「金額の問題じゃなくて」