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本編

なんだか、こんなモノまで映像に

なっちゃって、少し居心地悪い。

はっきり言って、

目のやり場に困るんだけど。

 

そう思っていたら、

お隣さんから悲鳴が聞こえてきた。

男女入り乱れての叫び声だ。

 

レオナ「きゃああああああ!」

 

レオナ夫「うわああああ、

来るな!来るなぁぁぁ!」

 

どうやら始まったもよう。

私は現場へ急行した。

私が、広い庭に惚れ込み無理して

買った中古の我が家には、

数軒だけ近隣と呼べるお宅がある。

その中の一つ。お隣さんこと

レオナの家に駆け付けると、

窓から見えるリビングの光景は

阿鼻叫喚状態だった。

 

レオナと、たぶん旦那さんだろう、

若い男女が髪を振り乱して

逃げまどっている。

旦那さんはテーブルを飛び越え、

ソファの陰に隠れたり、そうかと

思えば奥のほうへ猛ダッシュしたり。

レオナも絶叫しながら、

クッションを振り回していた。

 

アスカ「やってるやってる」

 

笑っちゃうわ。

特にレオナ。あんなことしたら、

余計ひどい状況になるのに。

私は窓をたたいて、

レオナ夫婦に合図した。

 

手招きして、外へ出るよう

指示すると、二人とも

冷静になったのか、

部屋を出ればいいのだと

思い当たったようだ。

這う這うの体で、転がり出てきた。

 

アスカ「二人とも大丈夫ですか?」

 

レオナ「大丈夫なわけないじゃない!

何よあれ、何なの!?」

 

レオナ夫「どう見たって、

あれはハチだ!ミツバチなんて

可愛いものじゃない、大きさから

して、スズメバチだろう!」

 

アスカ「そうです、

ご主人よくご存じですね。

今リビングを飛び回っているのは、

クロスズメバチですよ」