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本編
請求書を見て、俺は我が目を疑った。
ついでに飛び出しそうになった。
マンション暮らしのころは、
だいたい5千円から高くても7千円を
ちょっと切る程度だったのだ。
そりゃあ、いろいろ値上がりしている
このご時世、多少は高くなっても
仕方ない部分はある。
でも、限度ってあるだろう!!
ぽかんとして、何度も見直したが、
印刷されている数字が
変わるわけもなく。
漏電の可能性が、
真っ先に頭をよぎった。
叔父からは、光熱費はごく普通の
請求だと聞いていたが、話が違う。
となれば、漏電している!?
もしそうなら、最悪は
火事も考えられる。放置はできない。
という事で、電力会社に
問い合わせする事にしたのだが。
電力会社職員「お客様、
お問い合わせの件でございますが。
漏電の可能性は低いと考えられます」
スカオ「そうなんですか!?
こんな請求金額になるような
使い方はしていないんですが」
職員「水道の場合は、漏水で
料金が急激に上がるというケースは
有り得ると承知しております。
しかし、漏電は重大事故につながる
可能性があるため、
ブレーカーが作動します。
原則的に、漏電が起きたから
料金が高くなるという
仕組みではございません」
そう説明されたら、なるほどと
納得せざるを得なかった。
言われてみれば、漏水が原因で
水道メーターが動くと、
水道局から確認の電話が来ると、
聞いた事がある。
使用量が跳ね上がったが、
家族が増えたのかとか、
使い方が変わったのかとか。
確認されるという。
だが、電気はそうじゃない。
漏電を起こせばブレーカーが
作動する、そもそも電力が
供給されないのだ。料金爆上がり
なんか、するわけはない。
スカオ「じゃあ、
使ったという事ですか」
職員「ご使用以外には、電気メーター
ではカウントされません。
エアコン、あるいは他の電化製品が
ずっと稼働し続けている、
そういった可能性について、
お調べいただけますよう、
お願いします」