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【第18話】婚約者の彼と高級レストランへ→入店後すぐに伝票が渡され…

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【第17話】婚約者の彼と高級レストランへ→入店後すぐに伝票が渡され…
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【第1話】婚約者の彼と高級レストランへ→入店後すぐに伝票が渡され…
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本編

(これまでの被害者の恨みを晴らし、

今後の犠牲者を出さない為には、

確実な証拠が必要だ…

誤魔化しきれない証拠を揃えて、

警察に突き出し、

タカヤに罪を償わせてやる!!!)

 

それは今、婚約者である

私にしか出来ない事だった…

すぐにでも婚約を解消し、

タカヤと別れたかったが、別れて

しまっては証拠集めが難しくなる。

 

できるだけ早くタカヤと縁を切れる

よう、確実に、効率よく証拠を

押さえられる方法を考えた。

 

それからは、繰り返される

責め苦のような毎日だった。

私は苦痛と吐き気を押し殺し、

それまでと変わりなく

タカヤに接した。

 

日に何度も連絡を交わし、

タカヤに「大好きだよ」と

言われれば、「私も」と返した。

平日も会いたがるタカヤを、

「体調が悪い」と言ってかわし続け、

「週末までには元気を

取り戻しておくからね!」

とデートを引き伸ばした。

 

気が緩むと浮かんで来てしまう、

タカヤとの幸せな思い出を

頭の中から締め出して、

裏切られた悔しさ・情けなさを

何度も反芻しながら、

自分を奮い立たせた。

 

そして迎えた土曜の夜……

私はワインの美味しいレストランに

行きたいとタカヤにおねだりした。

夕食の後は、タカヤのマンションに

お泊まりする約束だった。

 

スカミ「ん〜!ずっとお酒飲めな

かったから、すっごく美味しい!

でも、病み上がりだから、

少しだけにしておくね。

こっちのワインも飲みたいから、

残りはタカヤが飲んで♡」