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本編
マキ[ちょっと!!早く
来なさいよ!!どういうつもり!?
わざわざアンタの旦那の為に
お祝いに来てやったのに、
シャレになんないんだけど!!!]
断続的に届くメッセージ…
徐々に切羽詰まってくる内容…
ついにしびれを切らしたのか、
マキさんから電話がかかってきた。
マキ「ちょっと、どういうつもり!?
なんで来ないのよ!!こっちは
ずーーーっと待ってんだけど!!!
もうとっくに食べ終わって…
店員は出て行けオーラすごいし…
来ないんなら来ないで
いいんだけどさぁ!!
お金だけは払いに来なさいよ!!
今日はアンタの旦那のおごりで
来てるんだからね!!!」
アスカ「……何度も言いましたけど、
私はマキさんを誘ってません。
来ないで下さいと
ハッキリ言いました。
今日行くなんて事も、
一言も言っていないのに、
何の証拠も無しに思い込んで、
勝手におごりだとか決めて、
私達が来てもいないのに、よく
好き勝手飲み食い出来ましたねww」
マキさんの神経の、見事なまでの
ゴン太さ…ここまで来ると、
私は逆に感心してしまった。
マキ「土曜だって言ったじゃないの!
しかもあの時、私、
待ってるからって言ったし!」
アスカ「えぇ、確かに言ってましたね。
全部マキさんが。
私は何も言ってません。
だから私のせいにしないで下さい」
マキ「なんなのもう!!!
マジでウザいんだけど!!!
……とにかく、お金だけ払って!!
そこどこ??
今から取りに行くから、
どこに居るかだけ教えなさいよ!!」
アスカ「石川です」
マキ「いしかわ……?
いしかわってどこよ!?」
アスカ「私の実家のある石川県です。
兼六園とか…金沢21世紀美術館
とか…あと、海鮮が美味しい事で
有名な、あの石川県です!!」
マキ「石川県…???石川県って……
石川県!?!?あの長細い??
アンタなんでそんなとこに
居んのよ!?」
アスカ「いや、両親が昇進のお祝い
にって、招待してくれたんです!
海辺のグランピング施設で、
海に沈む夕日を見ながら家族で
海鮮BBQを楽しんでたんです!!
もう最高ですよ〜!!!」
マキ「海辺で海鮮BBQ…?
お寿司は…??〇〇〇寿司に
行くって、アンタそう言ってた
じゃないの!!!」
アスカ「あぁ、〇〇〇寿司にも
行きたかったんですけどね〜!
両親や義両親にも会いたかったし、
石川の海鮮に比べたら……
〇〇〇寿司はいつでも行けるんで、
また今度にします」