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【第16話】夫「主婦は贅沢するな!暖房禁止!」→お望み通り私が節約に乗り出すと…
前回の内容はこちら▼ 1話から読みたい方はこちら▼ 本編 今回の事で、ようやく覚悟を 決めることが出来たのだ。 それに、大金ではないものの、 私に自分自身の蓄えがあったことも 大きかったと思う。 実は私は結婚前から、 少しではあるが株の運用...
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【第1話】夫「主婦は贅沢するな!暖房禁止!」→お望み通り私が節約に乗り出すと…
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本編
コウジ「お、俺はこれまで…
家族のために…ずっと必死で
働いてきたんだぞ!!!
お前たちが呑気に暮らして
来れたのは、俺が1人で頑張って、
金を稼いできてやった
お陰だろうが!!!
それを…お前たちは…
恩を仇で返す気なのか!!!」
スカコ「恩って……
コウジはこれまで私たちに、
恩を売ってるつもりだったの?」
(……最低!!!)
あまりの言葉に、私は
ほとほと嫌気が差してしまった。
コウジ「だってそうだろ!?俺が
稼いだ金で生活していたくせに!!」
スカコ「確かに…私は専業主婦で、
お金を稼いではいなかったけど、
コウジが仕事に集中できるよう、
家のことも子供のことも、
全て私がやってきた。
365日休まずに、料理や
洗濯をこなし、心を配ってきたわ。
見返りを求めたことなんて、ただの
一度も無いし、考えた事も無かった。
家族のためだから。
家族って、そうやって助け合うもの
だと思ってたから。
それなのに…
コウジは『恩』だなんて…
コウジの価値観、私には全く理解
できないし、したいとも思わない!!
私たち、やっぱり別れるのが
正解みたいね!!」
私はそう言い放つと、
一方的に電話を切った。
離婚の意思は、コウジと話せば
話すほど固まっていき、
最後には揺るがぬ決意となっていた。
それから私は、コウジに
メッセージを送った。
スカコ[今後は娘と実家で暮らし
ます。リコも賛成してくれました。
次の日曜日に離婚届を持って行く
ので、すぐに手続きしましょう。]
数日後、離婚届を用意し、
最後にコウジにサインをもらうため、
家に向かった。
すると家の中は、たった数日で
惨憺たる有様になっており…