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【第13話】夫「主婦は贅沢するな!暖房禁止!」→お望み通り私が節約に乗り出すと…

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【第1話】夫「主婦は贅沢するな!暖房禁止!」→お望み通り私が節約に乗り出すと…
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本編

正直、今回の件でコウジとの関係に

限界を感じ、離婚を念頭に

置いての決断だった。

一度コウジから離れて、今後の事を

じっくりと考えたかったのだ。

 

実家に戻り、今回の事や、

今まで積もり積もった様々な事柄を

正直に話したところ、

真冬の『暖房禁止命令』や、

監視カメラの設置に驚き、

ショックを受けた両親は、

「もう帰らなくていい」

「このままずっとここに居ればいい」

と言ってくれた。

 

久しぶりに実家で羽を伸ばし、

コウジとの生活が如何に

息苦しいものだったかを

今更ながら再認識していると、

タイミング良く(悪く?)

コウジから電話がかかってきた。

 

コウジ「おい、お前っ!

いつになったら戻って来る気だ?!

家の電気が…電気が全然

つかないんだよ!!

一体どうなってるのか…

お前、何か聞いてるか?!」

 

もしも反省して謝ってきたら…

などと考えていた自分が

馬鹿に思える程、清々しいまでの

自分勝手さ・思いやりの無さに、

私は心底呆れ返ってしまった。

 

スカコ「いつって…

当分戻らないわよ?家に居ると、

つい習慣で冷蔵庫とか洗濯機とか

使っちゃうから、

光熱費がかかっちゃうでしょ?

だからその分も節約しようと思って、

リコと私は実家で

過ごすことにしたのよ」

 

コウジ「え…当分って…」

 

スカコ「電気はね、家を出る時、

待機電力がもったいなくて

ブレーカーを落としておいた

だけだから。

あと、ガスの元栓も

閉めておいたから、安心してね。

光熱費節約と安全のために、

出来る事は全てやっておいたから!」

 

私がそう告げると、

コウジは慌てた様子でこう言った。