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【第4話】夫「主婦は贅沢するな!暖房禁止!」→お望み通り私が節約に乗り出すと…
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【第1話】夫「主婦は贅沢するな!暖房禁止!」→お望み通り私が節約に乗り出すと…
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本編
そもそも、ただの贅沢である
『飲み代』と、命を守るための
『暖房代』を、同列に考えるなんて
おかしすぎる。
節約するなら、『飲み代』からに
決まっているではないか!
(ついカッとなって
言ってしまっただけで、
コウジも本気ではないだろう…
きっと今頃、反省してるんじゃ
ないかしら…)
そう思った私は、『暖房禁止命令』
など丸無視して、翌日からも
普通に暖房を使っていた。
ところが…なんとコウジは
本気で言っていたのだ!
帰宅するなり、部屋が温まっている
ことに気付いたコウジは、
私が『暖房禁止命令』に背いて
昼間も暖房を使っていたことを
なじってきた。
コウジ「俺が帰るまで暖房禁止だと
言っただろ!!稼ぎも無い人間が
贅沢するな!!」
私はコウジが本気だったことに驚き、
呆れたが、ここで言い返しても、
ただ言い合いになるだけだと考えた。
(今のコウジに何を訴えても無駄だ…
ここはとりあえず、何食わぬ顔して
しらばっくれよう!)
スカコ「え…?言われた通り、
暖房は使ってないけど?
煮込み料理でずっと火を
使ってたから、その熱で
部屋が温まっただけじゃない?」
コウジ「はぁ〜?またそんなすぐ
バレる嘘を…専業主婦ならではの
浅知恵だな!」
見破ったり!とでも言いたげに、
私を小馬鹿にしてくるコウジ。
いやいや…私だって、こんな嘘、
バレないなんて思ってませんけど?
トンデモ命令に引っ込みがつかない
コウジのために、わざわざ言い訳して
あげただけなんだけど?