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【第12話】育ち盛りの娘が突然食事をしなくなり…→娘の日記を見て血の気が引いた
前回の内容はこちら▼ 1話から読みたい方はこちら▼ 本編 アスカ「ねえシュウジ。 ミオの様子がおかしいのよ、 あんなに食欲旺盛だった子が、 全然食べないの」 シュウジ「年頃だからなぁ。大方、 クラスに好きな男の子でも出来て、 ダイエットして...
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【第1話】育ち盛りの娘が突然食事をしなくなり…→娘の日記を見て血の気が引いた
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本編
娘のプライバシーは大事だ。
いくら何でも盗み見るのは……
私はしばらくためらっていた。
だけど!ミオが突然の食欲不振、
ほとんど何も口にしない状態が
3日も続いている。
日記に何かヒントが
あるかもしれない。そう思うと、
ためらっている場合ではないと
思い直した。
アスカ(ミオ、ごめんね)
申し訳ない気持ちでいっぱいに
なりながら、私は開かれてる部分を
見た。ぎょっとなった。
ミオの日記[嫌い!パパ嫌い!
大嫌い!パパのバカ!
あの知らない女の人も大嫌い!
二人とも、どっか行っちゃえ!!!]
物凄い筆圧で、殴り書きしている。
ミオの怒りや嫌悪感が、
痛いくらい伝わる内容だ。
私はページをめくり、
日を遡ってみた。
ミオの日記[あの若い女の人は誰?
なんでママが留守中に、
あんな人を家につれてくるの!?
嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ!!!!!]
[ママ、どこにも行かないで!
もしママがどこか行くなら、
私も一緒に連れて行って!]
これは……。
夫の浮気。他に解釈しようがない。
一番ショックだったのは、私が実家に
帰った次の日の日記内容だった。
ミオの日記[なんで私が
家政婦なの!?なんで私が、
ママと離れ離れになって、
パパと知らない女の人のために
働かなきゃいけないの!?
ママ、このこと知ってるの!?]
これを読んだ瞬間、
私の頭から血の気が引いた。
ここから予想できるのは、
夫シュウジの浮気だけではない。
ヤツは浮気相手との再婚を
もくろんでいるに違いない。
身重の私を追い出すつもりなのだ。
それだけなら、譲りに譲って
我慢してもいい。別れて
慰謝料ふんだくるまでの事だ。
ミオの書いている
「なんで私が家政婦なの」と
「パパと知らない女の人の為に
働かなきゃいけないの」は、
許しようがなかった。