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【第21話】妻が入った風呂の後に、なぜか毎日ひもがある→後日、俺は救急搬送され…
前回の内容はこちら▼ 1話から読みたい方はこちら▼ 本編 そうして、『騙し合い』 という試合が始まった… エミコ「おかえり〜。 今日もお仕事お疲れ様〜」 エミコは後ろ暗いところなど 一切感じさせない態度で、 いつも通り俺を出迎えた。 エミコ...
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本編
俺は、ヨモギとトリカブトが入った
洗濯ネットを洗面器に入れて、
エミコの目の前に差し出した。
エミコはギョッとした表情で、
俺の顔と洗濯ネットの上に
何度も視線を彷徨わせた。
俺はわざとエミコの顔を
じっと見た後、ニコッと笑い、
スカオ「風呂場、軽く掃除
しといたよ。ところでコレって
生ゴミだよな?」
そう言いながら、俺が台所のゴミ箱に
向かうと、エミコは根っこが
見つかるとマズイと思ったのか、
慌てて俺から洗面器を取り上げた。
エミコ「お仕事で疲れてるのに、
お掃除までありがとう!
これは私が捨てとくから!」
スカオ「え?いいのに…
たまには俺が片付けるよ?」
エミコ「いいのいいの!
後は私がやっとくから、
スカオは先に寝てて!」
スカオ「そうか…?じゃあ、
お言葉に甘えて。エミコ、
いつもありがとう。おやすみ」
エミコ「…………おやすみ」
エミコは狐につままれたような顔を
して、寝室に行く俺を見送り、
俺はエミコをおちょくる事が、
少し楽しくなり始めているのを
感じていた…
そんな風にして数日が過ぎていった。
命を狙われているのだという
緊張感は常に有ったし、
食事や飲み物に関しては、
エミコが用意したものは絶対に
食べないようにしていたものの、
俺はエミコをおちょくりながら、
意外と楽しく騙し合いを続けた。