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【スカッとする話】兄の結婚式に行くと兄嫁両親が私に帰れと言ってきた…【第2話】
前回の内容はこちら▼ 本編 兄はアルバイトをして、 私を陰から支えてくれた。 でも私はというと、両親の他界と 親戚に冷たい扱いをされた ショックから、人間不信気味に なってしまった。 兄以外には 心を許してはいけない。 ずっとそう思い込んで...
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【スカッとする話】兄の結婚式に行くと兄嫁両親が私に帰れと言ってきた…【第1話】
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本編
きっと、兄も頃合いを
見計らって、結婚するつもり
だと言ったのだろう。
私はもう、一人でも大丈夫。
断言するのは、
ちょっと怖いのだけど、
幸い在宅仕事のスキルは、
需要があるのに対して
供給が少ない。
ありがたい事に、仕事も
途切れずに入ってきている。
兄を頼らず、何なら兄に
これまでの恩返しで支援する事も
できるくらいだ。
リョウジ「無理は
しなくていいよ。俺は、
スカ美が独立して頑張って
くれれば、それで満足だ。
親の気分って、きっと
こんな感じなんだろうなぁ」
恩返しを申し出たら、
兄は笑って断った。
自力で頑張るのが、何よりもの
恩返しだという。
お言葉に甘えて、
兄が結婚した後は自分の力で
生きていく努力をする、
手元のお金はそのために
使わせてもらう事にした。
スカ美「ワルコさんって、
どんな人?」
リョウジ「頑張り屋な
いい子だよ。バリバリの
キャリア志向で、
総合商社勤務だ。
男に頼らない、が口癖だ」
スカ美「かっこいい
お姉さんだね、きっと」
リョウジ「そうだな、
ボーイッシュ系だ。彼女の
ご両親も親戚も、みんな大卒で、
きっちりした仕事についている。
エリート一族ってところだな」