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【第10話】手に負えないヤンキー娘を預けてきた義姉

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【第9話】手に負えないヤンキー娘を預けてきた義姉
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【第1話】手に負えないヤンキー娘を預けてきた義姉
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本編

アスカ「マアヤちゃんが良ければね。

こう見えて、うちのカフェは

そこそこ、繁盛してるのよ。

昨日も今日も、夜遅くにならないと、

時間が取れなかったのがその証拠。

まぁ、今すぐ決めてとは

言わないから。考えてみて?」

 

私の言葉に、

マアヤはこくりと頷いた。

そして、遠慮がちながらも、

ホットサンドをつまみ始めた。

私の言葉に、

マアヤはこくりと頷いた。

そして、遠慮がちながらも、

ホットサンドをつまみ始めた。

 

マアヤ「美味しい」

 

年齢相応の笑顔がこぼれるのを、

私は見た。きっと夫も。

この子は、決して義姉夫婦が

言い立てるほどの

不良娘なんかじゃない。

そう感じる、自然な微笑みだった。

翌朝、マアヤはうちから

初めて登校する事になった。

彼女の高校は、むしろ自宅より

うちの方が、若干ながら近い。

 

私の方は、カフェの開店時間が

午前7時という事で、

朝はどたばたを極めている。

それでも姪を見送りたい。

せっかくだから、

お弁当も持って行って欲しい。

必死に時間を作り、

モーニングを食べにくる常連さんの

隙を狙って、家に戻った。

マアヤは、これから家を出る

といったところだった。

 

アスカ「間に合った、良かったぁ!

行ってらっしゃい!

あ、これお弁当ね」

 

マアヤ「え……」