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【第4話】手に負えないヤンキー娘を預けてきた義姉

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【第3話】手に負えないヤンキー娘を預けてきた義姉
前回の内容はこちら▼ 1話から読みたい方はこちら▼ 本編 コウイチ「久しぶりだな、姉さん。 お義兄さんもご無沙汰しています。 ……ん? もしかして、マアヤちゃん?」 夫が意外そうな声をあげた。 私も驚いていた。 てっきり、義姉夫婦だけで 来...

1話から読みたい方はこちら▼

【第1話】手に負えないヤンキー娘を預けてきた義姉
こちらもおすすめ▼ 本編 アスカ「えっ、 お義姉さんが来るの!?」 夫コウイチからその旨を伝えられた 私は、彼に申し訳ないと思いつつ、 不快感を抱いてしまった。 彼とは3歳違いの義姉マスミには、 昔から苦手意識がある。 というのも、 結婚前...

本編

中学入学記念という事で、

制服姿の写真を貰った時、

まだあどけない顔立ちだった姪は、

しっかり大人の女性に

成長する途中だと分かる。

今どきっていうのかな、

髪は思いっきり金髪で、化粧も

ばっちり、ピアスなんか三つある。

ただ、細い指は飾り気がなかった。

 

アスカ(あら珍しい。

このくらいの若い子で、

しかもメイクばりばりなのに、

爪はいじってないのね)

トータルコーディネート的に、

指だけがなぜか全く手つかずという

姿に、ちょっと違和感を感じた。

まぁ、そこにいちいち

突っ込むのも何だかなと思ったし、

今はそれどころではない。

姪にまつわる大事な話とやらを、

聞かなくては。

 

リビングに勢ぞろいした一同は、

夫がコーヒーとケーキを出したと

同時に、ぐっと身を乗り出して

話をする態勢になった。主に義姉が。

義兄は相変わらず偉そうに

ふんぞり返り、マアヤちゃんは

うつむいている。

 

コウイチ「で?マアヤちゃんに

関する大事な話というのは?」

 

マスミ「この子を

預かって欲しいのよ」

 

義姉の言葉に、私とコウイチは

同じタイミングで「は?」となった。

いやいや、ちょっと待って。

マアヤちゃんを預かって欲しい?

 

コウイチ「なんで?まさか姉さん、

入院でもするっていうのか?」

 

マスミ「違うわよ、私も旦那も

健康よ。そうじゃないの。

見れば分かるでしょ?この子、

手が付けられない不良なのよ」