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【第10話】出張から帰ると嫁が消えていた→重大な事実が発覚し…

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本編

とはいえ、いつまでも

落ち込んではいられない。

ヤヨイを探さねば。

 

俺は深呼吸をし、もう一度

ゆっくりと、置手紙を熟読した。

しかし、何度読んでも分からない。

俺とは価値観が違う、もう限界。

これしか書いていないので、

何が何だかだ。

 

手紙にこれ以上の期待は

無意味だと理解して、次は家探し。

 

スカオ「……無いのは

ボストンバックだけか」

 

念入りに調べたが、生活費などの

主要口座に関わる通帳類、

家の権利に関わる書類、貴金属。

どれにも手は付けられていない。

ついでに、妻には悪いが、

彼女の使っていたチェストや

ドレッサーも調べた。

 

スカオ「やっぱり、

手掛かりはなし、か」

 

服や化粧品は無かった。

ノートや手帳などは残されていて、

罪悪感を覚えながらも

目を通してみた。

 

子供の成長記録、見たいドラマの

メモ、後は日々の買い物について。

いわゆる不倫の形跡とか、

変な宗教にはまっている様子とか。

そういうものは一切なかった。

 

もちろん、俺には妻が

失踪する心当たりもない。

価値観の違いには引っかかって

いるが、具体的な内容は

さっぱり思いつかないのだ。

 

スカオ「手詰まりだな。

もう、俺一人の手には負えない」

 

気は進まなかったが、俺は自分と

妻双方の両親に事情を打ち明けた。