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本編
スカコ「じゃあ、この熱々の
お味噌汁と一緒に食べれば？
口の中で、少しはシナっと
なるんじゃない？
ほら、生姜焼きも焼けたから！
早く食べましょ！」
マサト「もうー。レンジ禁止令、
いったいいつまでなんだよー！」
スカコ「まあ…さ来月あたりには…
少しくらいならいいけど…」
（夏のボーナスが出たら、
なんとかなるだろうし…）
マサト「えぇー！さ来月ー！？
そんな長いのー？」
スカコ「だいたい、お金がピンチ
なのもマサトのせいでしょ！？
通販でヘンなものばっかり買って！！
あ、通販も禁止だって、分かってる
よね？！絶対ダメだからね！！」
マサト「あ…う、うん…
分かってるよ…あ！エアコンは？
エアコンは別につけても
いいんだよね？」
（は？ダメに決まってんじゃん！！
バカなの？まだ暑くもないのに！！）
スカコ「エアコンもダメに
決まってるでしょ！！
電気代かかるんだから！！
来月あたりから、
どうしても暑い日は仕方がないけど…
今月はまだ涼しいんだから、
極力禁止！！」
マサト「部屋がジメジメするからさぁ…
ドライかけたいんだけど…」
スカコ「マサトの部屋は、
いらない物がひしめき合ってるから
風が通らないんでしょ？
余計な物を捨てて部屋を掃除したら、
扇風機だけでも充分涼しく
過ごせるわよ！」
マサト「働いてるのに、
掃除する時間なんて無いよ…」
スカコ「土日にすればいいでしょ！
私も手伝ってあげるから！早速、
今週末にでも大掃除するのはどう？」
マサト「ダ、ダメダメダメ！！！
絶対にダメ！！！あれは全部
いるものなんだから！！！」
スカコ「いるものって…使いもせずに
積み上げてるだけなのに、
いるものとは思えないけど？」
マサト「と、とにかくダメだから！！
勝手に部屋に入らないでくれよ！！」
スカコ「分かったよもう…とにかく、
電子レンジ禁止令とエアコン禁止令、
守ってちょうだいよ！！」
マサト「……はーい」
