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本編
スカコ「もしもし、アカネ?今いい?
またちょっと聞いてくれる?」
アカネ「え(笑)どした?
またなんかあった?」
スカコ「マサトがさぁ〜、お風呂
上がりに髪の毛ベチャベチャのまま、
ソファーに寝っ転がるんだよ〜!
何回注意してもダメなの!」
アカネ「え〜?雑菌繁殖しちゃう
じゃ〜ん!匂いとか大丈夫?」
スカコ「そうなのよ…雑菌も匂いも
心配だから、昼間ファブリーズ
しまくってるんだけど…
いつも頭を乗せる部分はシミだらけ
だし…私は正直、あのソファーには
もう座りたくない…」
アカネ「えぇー…もうさ、
妖怪じゃん…ソファーをシミだらけに
する妖怪!シミ付けジジイ!」
スカコ「ちょ…(笑)それ…(笑)
砂かけババアの語呂じゃん!(笑)」
アカネ「(笑)そうだよ〜。砂かけ
ババアのいとこ、シミ付けジジイ
だよ〜!ベチャベチャ頭で、夜な夜な
ソファーにシミ付けに行くよ〜!キャー!(笑)」
スカコ「やだー!(笑)やめてー!」
頭の中に、妖怪シミ付けジジイ
・マサトが、水木しげるタッチで
浮かんできて、それがまた、あまり
にもハマり役だったので、私はもう
笑ってもいられなくなってしまった…
スカコ「……てか本気でヤダわ〜…」
アカネ「毛根とかさぁ、
痛まないのかね?」
スカコ「毛根…(笑)痛めば
いいのにね!もうさ、さっさと
毛根全部ダメになって、ツルッパゲに
なれば良いのに!そしたらサッと
拭いてサッと乾くから、
ソファーにシミも付かないのに!」
アカネ「(笑)夫のツルッパゲを願う
妻も、なかなか居ないよね〜!」
スカコ「もうほんとにイヤなんだよ、
ほんっっっとにイヤ!!
世の中にはさ、『夫をしつける』とか
言ってる奥さんもいるみたいだけど
さぁ、それは普通に常識があって、
話が通じる夫だから出来る事だよ…
マサトみたいにさ、
常識も無くて、話も通じない
夫の場合はさぁ、
いくら言っても無理なんだよ!」
アカネ「スカコも、結婚した最初の
頃は、頑張って言ってたんだよね?」
そうだ。マサトだってきっと変わって
くれると、本気で思っていた時期が
私にもあったんだ…