※このページでは広告主の依頼によりアフィリエイト広告を掲載しています。

【第10話】結婚式で新婦の私が入場したら一同騒然。旦那「どうしたの、その顔!!」➟ 私「え?なに!?」

前回から読みたい方はこちら▼

【第9話】結婚式で新婦の私が入場したら一同騒然。旦那「どうしたの、その顔!!」➟ 私「え?なに!?」
前回から読みたい方はこちら▼ 1話から読みたい方はこちら▼ こちらもおすすめ▼ 本編 そのメイクを「こんな」 呼ばわりした挙句、 落ちていいのよと 叫ぶなんて。 いったい何事なの!? 神父「どうしてこんな…… 誰が、たちの悪いいたずらを」 ...

1話から読みたい方はこちら▼

【第1話】結婚式で新婦の私が入場したら一同騒然。旦那「どうしたの、その顔!!」➟ 私「え?なに!?」
こちらもおすすめ▼ 本編 厳かな鐘の音、 オルガンが奏でる ウェディングソング、 盛大な拍手。 私は、今日のこの日を 待ちわびていた。 父「スカミ、さあ行こうか」 スカミ「うん、お父さん。 今までありがとう」 式場に、父のエスコートを 受け...

こちらもおすすめ▼

【第1話】ファミレスで注文して2時間後→店長「お客様ご注文は?」
こちらもおすすめ▼ 本編 私はスカミ。33歳で 某百貨店に勤めている。 その日は平日で、仕事が休みだった 私は、昼前になってようやく ベッドから起き出した。 (今日は…お洋服を見て回って… そのあと映画でも見ようかな〜…) ザックリと計画を...
【第1話】両親に将来を期待されてる成績優秀な妹を溺愛する両親はADHDの私を邪魔者扱いしてボロボロの倉庫で暮らせと言ってきた…だが、私は離れて暮らしたいと思ってたので喜んで離れて暮らしたら
こちらもおすすめ▼ 本編 あぁ、47点。 何度見ても、返却された 算数のテストは、 47点だった。 頑張ったのになぁ。 今回はきっといい点数だと 思ったのになぁ。 これどうしよう。 私はスカミ。11歳で、 小学校の6年生だ。 家族はお父さん...

本編

分かりやすく言うなら、

フランケンシュタイン

状態だった。

 

 

しかも、鼻と唇の間にも、

鼻毛に見える線が

描かれている。

 

 

有り得ない!

道理で、母が涙ながらに

私の顔をハンカチで

こするはずだ。

 

 

今まで花嫁のヴェールを

深くかぶっていて、

そのうえ俯き気味だったから、

誰にも気づかれなかった

らしい。

 

 

私も、鏡を見ながらの

メイクではなかったので、

こんな顔にされていたなんて、

全く思いもよらなかった。

 

 

式場は軽くパニック状態に

なっていた。

責任者が吹っ飛んできて、

何やら謝罪の言葉を

むにゃむにゃ言ってた

ようだけど、半分も

耳に入って来なかった。

 

 

母は、どうしても

この落書きメイクが

取れないと、

 

 

泣き崩れてしまったし、

父は顔を真っ赤にして

怒りをあらわにしている。

 

 

親族もざわつき、

参列してくれている

友人たちはおろおろと、

 

 

お互いの顔を

見合わせていて、

居心地が悪そうだった。

 

 

ヨシオ「大丈夫か、スカミ?

式を続けられるか?」

スカミ「ム、無理……」

ヨシオ「そうだよな」

 

 

彼は、そっと私の

顔に再びヴェールを被せ、

さらに背中で庇うような

姿勢になってくれた。