前回の内容はこちら▼
【スカッとする話】理不尽な取り締まりをする悪徳警官【第1話】
こちらもおすすめ▼ 本編 私はスカミ。 今、話が通じない警官と 絶賛口論中の24歳独身OLだ。 エノモト「あなたも分からない人 ですね。歩行者妨害だと、 何度言わせるんですか」 私に対して、めっちゃあきれ顔を 作っているこの若い警官。 年齢...
本編
スカミ(行くの?行かないの?
うーん……渡る気がないのかな。
なら、先に行かせて
もらおうっと)
会社勤めの身としては、朝の
貴重な時間を浪費したくはない。
道路を横断しないのなら、
待っていてもしょうがないと
思って、アクセルを踏んだ。
そのとたん、彼は私を
追いかけるように走り出し、
手で「止まれ」と合図して来た。
スカミ(ん?何?)
がっつり目が合った事もあって、
私は車を停止させた。
窓がこんこん叩かれ、
開けてみたら、懐から取り出した
黒っぽい手帳を見せつけられた。
警察手帳だった。
スカミ「え?警察の方ですか?」
エノモト「そうですよ」
ちょっと胸を張っている態度で、
エノモトは私の問いに答えた。
何だか上から目線を感じた。
普通のジーパンとTシャツ
だったから、全然そんな風に
見えなかった。
私服警官だったのかと思った。
同時に、嫌な予感もした。
スカミ「何でしょうか?」
エノモト「あなた、
交通違反しましたね?」
スカミ「はぁ?」
エノモト「はぁ、
じゃありませんよ。
横断歩道の前に、歩行者が
立っていたでしょう?
つまり僕の事ですが。
僕がいたのに、無視して
車を発進させましたよね。
歩行者妨害です」