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【第1話】妊娠中電車で仲良くなった女性→後日とんでもない事態に…
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本編

コワモテさんも神妙な表情だった。

しかし、彼は軽く咳払いをして

 

コワモテ「あんたの事情は

分かったよ。辛かったな。

健康な赤ちゃんを産めるだろう、

普通の妊婦さんを見てて、

そりゃきつかったに違いない。

でもな。それでも、やっていい

事と悪い事はあるんだ。

あんたの不幸の

はけ口にされた方は、

たまったもんじゃねえだろうよ。

しかも、こんな場所で

腹から赤ん坊を取り出す?

その子は、育ってる途中で

母親の腹から無理やり出されて、

生きていられるか?」

 

ミカコを静かに諭した。

彼女はびくっと体を震わせ、

がくっと首をたれた。

 

コワモテ「そりゃあ、

命を無駄にする行為じゃねえか。

大事な我が子を

産めなかったと、悲しみに

暮れていたはずの女性が?

そんな無駄をするのかい?

同じ女性に、我が子を失う

悲しみを味わわせるって

言うのかい?」

 

ミカコ「……ごめん、なさい」

 

コワモテ「あんたが気を

もんだのは分かったよ、でも

それは大きなお世話ってやつだ。

他人に自分の理想を押し付けた

挙句、母親と赤ちゃんの命を

奪おうとした。それが、

あんたのやった事だぞ」

 

コワモテさんの説教が

終わったあたりで、

周囲が騒がしくなった。

警察と救急隊が到着したのだ。

 

ミカコは手錠をかけられ、

傷害未遂という事で

警察に連行されていった。

私は担架に乗せられた。