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本編

スカコ「そうよね…

それくらいのお腹よね…

中絶の手術が受けられるのは、

妊娠22週未満だから、あなたは

もう無理よ。産むしかないわよ」

 

ヤバミ「はぁ〜?

テキトーなこと言わないでよね!

堕ろすわよ!!元々産むつもり

なんてないんだから!!」

 

(お腹の赤ちゃんが可哀想すぎる…

『子供は親を選べない』って言うけど…)

 

スカコ「そんなこと言っても、

もう産むしかないのよ。

タカシと話し合いなさい。

とにかく、私は無関係ですから。

もう家には来ないでちょうだいね。

次は警察を呼びますから!」

 

そう言って、私は席を立ちました。

最初に約束したので、仕方なく支払い

を済ませ、マンションに戻りました。

不本意ではありましたが、

どうしてもお腹の赤ちゃんの事を

考えてしまう自分がいました。

(ダメダメ!あんな人達に

心をすり減らすなんて無駄無駄!

環境を変えて心機一転しよう!)

またヤバミに訪ねて来られるのも

嫌だったので、思い切って

引っ越しをすることにしました。

 

病院にほど近いマンションを探し、

家電や家具も全て買い替えました。

完璧に自分好みの、

最高に可愛い、私だけのお部屋!

何より、タカシのことも

ヤバミのことも思い出さなくて

済むようになり、私は大満足でした。

毎日一生懸命働いて、

プライベートも何に気兼ね

することなく楽しく過ごす。

そんな幸せな日々が

やってきたのです…

 

……ところが……嫌な記憶が

すっかり遠退いた頃、突然アイツが

職場に押しかけて来たのです……