前回の内容はこちら▼
【第5話】娘の婚約者との食事会にキチママ登場!→突然コーラをかけられ…
前回の内容はこちら▼ 1話から読みたい方はこちら▼ 本編 サアヤ「うん。分かった。 でも、心配しなくて大丈夫だよ! 身元は確かだし、すごく キチンとした人だから!」 まぁ、サアヤのことだから、 心配ないとは思うけど… 水商売しててシミジミ思...
1話から読みたい方はこちら▼
【第1話】娘の婚約者との食事会にキチママ登場!→突然コーラをかけられ…
こちらもおすすめ 本編 あ、まずは自己紹介ね。 えっと、私はアスカ。37歳。 シングルマザー。 子供は娘が1人。名前はサアヤ。 もう社会人として立派にやってる。 旦那とは死別。それ以来 ずっと独身で、私はサアヤを 育て上げたんだ。 言葉遣い...
本編
アスカ「もしかして…
私を安心させるために、
早く結婚しようとか
思ってんじゃないわよね…?」
サアヤ「ん〜……まぁ…正直、
全く無いとは言わないけど……
でも、大丈夫だよ!
それだけじゃないから!!
ミツヒロさんの事、ちゃんと
好きになってから交際を始めたし、
この1年、真面目にお付き合いして、
お互いをきちんと見てきたし!
『この人なら!』って思えたから、
プロポーズを受けたんだよ!!」
頬を赤らめて力説する
サアヤを見て、私は少し安心した。
話を聞く限り、ミツヒロは
結構いいヤツみたいだし、
8つ年上だけあって、
しっかりもしてるみたいだった。
(いずれサアヤも私の手から
巣立ってくって、
分かってはいたけど…
こんなに早くその日が来ちゃうとは
思わなかったなぁ〜……)
いつになく饒舌に、
あれこれと彼氏のエピソードを
話すサアヤを見ながら、
私はちょっと泣きそうに
なってしまった。
(……いやいや!しんみり
するのはまだ早い!!
まずは実際に会ってからだよ!
こういう場合は…相手が準備を
整える前に、先手取って
カチコミかけないとでしょ!!)
ってことで、私はにこやかに
サアヤを見送った後、
即座にカレンダーを見て
スケジュールを確認した。
(会いに行った後、『お茶でも…』
ってなるかもしんないし…
念のため、昼のパートと
夜のスナック、両方休みの日に
しておこう…)
そうして迎えたタイマン決行日、
私は女子アナ風の好感度衣装に
身を包み、伊達メガネをかけた
真面目ちゃんコスプレをして、
オマケに菓子折りまで持った万全の
備えで、会社に奇襲をかけたんだ。