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本編
スズキ先生「直接お宅に伺って、
ユイさんとご両親に謝罪したいとも
言っていました」
アスカ「謝罪…いえ、それは
結構です。私も夫も、ユイにまた
楽しく学校へ行ってもらいたいだけで
先生を糾弾したい訳では無いですし…
今後は改めて頂けると約束して頂ける
なら、それでいいです」
スズキ先生「それはもう、
お約束させて頂きます。もうユイさん
に悲しい思いはさせません。
もしまた同じようなことが起きたら、
担任から外すことになると、ヨコタ
先生にも通達してありますので」
（ヨコタ先生に対するモヤモヤは
残るけど…スズキ先生のことは
信頼しても良さそう…）
実際に対面して話し合った
スズキ先生から見て、ヨコタ先生も
反省しているとのことだし、
『また同じようなことが起きたら
担任を外す』という言葉も、
かなり重いものだ。
今後は改めるという約束も、
きっと口だけではなく、
守ってもらえるだろうと感じた。
その日の夜、夫のタケルにも、
録音しておいたスズキ先生との
電話を聞いてもらい、今後の
対応について改めて話し合った。
タケルの意見も私とほぼ同様で、
今すぐ担任を変えて下さいという
段階では無いだろう、
ということで一致した。
タケル「ヨコタ先生には腹が
立って仕方ないけど…
あまりうるさく言い過ぎて、
頼みの綱のスズキ先生に、
モンペだと思われても困るしな…
もう二度とユイに害が
及ばず、また楽しく学校に通えるなら
これまでヨコタ先生がやってきたこと
も、水に流してやってもいいけど…
まぁ、俺たちも注意深く
見守っていこう！」
アスカ「そうだね！もしまた何か
おかしな事があったら、その時は
すぐに教育委員会に訴えよう！」
私たちはヨコタ先生に対する怒りや
不信感を抱えながらも、とりあえず
今回のところは、一旦様子を
見ることに決めたのだった。
それからは、私達が学校や
ヨコタ先生について尋ねても、
ユイからヨコタ先生にイヤな事を
されたというような話は出なくなった
再び元気に学校へ行くようになり、
以前のように学校での出来事を
楽しそうに話してくれるようになった
私もタケルも、ユイに以前の元気が
戻ってきた、もう心配はいらないと
思い始めていた。
ところが……安心したのも束の間……
