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本編

スカミ「私が?作った?」

 

スカミ母「これ、スカミが

小学校3年生だったかな。

図工の時間に作ったやつよ。

父さんにあげた灰皿」

 

は、灰皿!?まじ?

そんなの作った!?

これっぽっちも記憶になくて、

私は真っ二つになった謎の物体、

じゃなくて灰皿だという

ごつい塊をまじまじ見た。

 

あ、思い出して来た。

粘土工作だった気がする。

確か父の日が近かったので、

灰皿を作ってあげたんだった。

 

ええええ!?

まだ持ってたの?

ていうか、使ってたの!?

 

スカミ母「スカミが父の日の

プレゼントを手作りしてくれた

って、お父さん大喜びだったのよ。

これを貰ったからには、

タバコはやめられない、なんてね。

今だから言うけど、

禁煙し始めたばっかりだったの」

 

スカミ「じゃ、お父さんが

喫煙者なのは、私のせい!?」

 

何て事よ!お父さんが

タバコ臭いの、私が犯人だった!!

禁煙タイミングを、そうとは知らず

に奪ってしまっていたなんて。

 

スカミ母「スカミのせいじゃない

わよ、お父さんの自己責任よ。

灰皿だって、記念品として

飾るなり大事にしまっておくなり、

すれば良かっただけ。

ただね。お父さんはとっても感激して、

涙ぐんでいたわよ。

スカミは図工が上手だ、手先が

器用だって、絶賛してたっけ」