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本編

ぼそっとつぶやいた言葉に、

私は再び息をのんだ。

ご不幸って、おばあちゃん!?

昨日の夜、会いに行った

ばかりなのに!?

 

リコ「なかなか起きてこないって。

おじいちゃんが様子を見に

行ったら、床に倒れてて、

救急車を呼んだけど、

間に合わなくて」

 

スカミ「そうだったの。

何か、変わった事は?」

 

リコ「昨日は元気だったよ」

 

泣きながら、リコは言った。

ぽつぽつと事情を話してくれた

ところによると、おばあちゃんは

昨日の夜はとても元気で、

久々の外食だと

喜んでいたそうだった。

 

ご飯もしっかり食べて、

けっこう夜遅くまでリコと

お話していたという。

 

リコ「とっても元気だったのに。

何で、朝になったら……

こんなことに」

 

慰める言葉が見つからなかった。

リコはなかなか歩けず、

立ち止まっては泣いていた。

そうだよね。まさか一晩で。

そんなわけないって、思うよね。

リコを家まで送り届けると、

家族の皆さんもばたばたしていた。

 

結局、私も学校を休んで

リコに付き添った。

一人にしておけないくらい、

落ち込んでいたから。

 

家に帰ってその話をすると、

うちのお母さんも驚いていた。

 

スカミ母「そんなに急に。

お年だったのかしらね」