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【第2話】父の奇妙な歩き方が気になったものの、放置していた私→その数日後...
前回の内容はこちら▼ こちらもおすすめ▼ 本編 スカミ「お父さん!! いつも言ってるよね、 ノックしてすぐ入るのやめてって。 私の返事を待ってから!」 スカミ父「あぁ、悪い悪い。 お父さんなぁ、スカミの顔が 見たくて。ついつい 急いじゃうん...
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【第1話】父の奇妙な歩き方が気になったものの、放置していた私→その数日後...
こちらもおすすめ▼ 本編 私はスカミ。 来年には高校受験を控えている 15歳になりたての中学生だ。 部活は軟式テニス部で、 最後の大会も来月。 何か、あっというまだったなぁ。 ていうか、毎日の練習がきつくて。 さっさと寝たいのだけど。 だけ...
本編
私は、自分の部屋をそっと出た。
お父さんが、
何か騒いでいるっぽい。
スカミ父「スカミは可愛いなぁ、
ほんとに可愛いなあ。
嫁に行くとか言い出したら、
俺は立ち直れないよ。
10年くらい、泣いて暮らす」
スカミ母「スカミはまだ中学生よ。
気が早いわね。
娘が可愛いのは分かったから、
あんまりスカミの部屋に
行かないで。
勉強と部活で、疲れているのよ」
スカミ父「あぁ、そうかぁ。
来年は受験だもんなー。
あ、待てよ?じゃあ、
あっというまに大学進学か。
俺、もっと頑張って
学費稼がないとなー」
スカミ母「そうね、頑張るため
にも、今日はもう寝て頂戴」
スカミ父「ああ、
スカミは可愛いなぁ」
……恥ずかしい。
ほんっとに、一軒家で良かった。
昔から、お父さんは一人っ子の
私を可愛がってくれている。
それはありがたいと思うけど、
最近はかまってちゃんが
激しいと言うか。
特にお酒が入ると、
急に絡んでくるのだ。
いわゆる「だる絡み」ってタイプ。
友達に愚痴ったら、
分かる分かると共感されたり、
お説教されたり。
共感はいいんだけど、
お説教パターンはちょっとその。
辛いな。